「理想のマイホームを建てたいけど、どんな間取りが人気なの？」 「後悔しない間取りにするためには、何に注目すれば良いんだろう？」
家づくりを検討する際、誰もが気になる「間取り」。家族構成やライフスタイルの変化に合わせて、人気の間取りも常に進化しています。
この記事では、現役インテリアコーディネーター(元住宅営業)の犬メガネが、生のお客様とのお打ち合わせや統計データ、人気ブログ記事を分析し、今、注目されている間取りトレンドを5つ厳選してご紹介します。それぞれの特徴やメリット・デメリットさらに取り入れる際のポイントまで詳しく解説するので、理想の住まいづくりにきっと役立つはずです。
なぜ間取りのトレンドを知る必要があるのか？
間取りは、単に部屋の配置を決めるだけでなく、日々の暮らしやすさや家族のコミュニケーション、さらにはイニシャルコストやランニングコストにも大きく影響します。最新のトレンドを知ることで、今の時代に合った快適で機能的な住まいを実現できる可能性が高まります。
また、人気のある間取りには、多くの人が「良い」と感じる普遍的な要素が含まれていることもあります。これらの要素を理解し、自分たちのライフスタイルに合わせて取り入れることで、より満足度の高い家づくりに繋がるでしょう。
この記事の情報源は、国土交通省や各自治体の住宅に関する統計データ、LIXILやPanasonicといった大手建材メーカーの最新の住宅設備トレンド、住友林業やセキスイハイムなどの大手ハウスメーカーが公開している設計事例、そして人気の建築系ブログの記事（主にSUUMOジャーナル、LIFULL HOME’S PRESSなどを参照）を基に構成しています。信頼性の高い情報をもとに、最新の間取りトレンドを深掘りしていきます。
【2024年最新】人気の間取りトレンド5選
それでは、最新の住宅トレンドを踏まえた、人気の間取りを5つご紹介しましょう。
1. オープンLDKの進化系：フレキシブルな空間設計
依然として高い人気を誇るオープンLDKですが、近年はさらにフレキシブルな使い方ができるように進化しています。単にリビング・ダイニング・キッチンを一体化するだけでなく、必要に応じて間仕切りを設けたり、家具の配置を工夫したりすることで、多様なライフスタイルに対応できる空間設計が注目されています。
特徴
- 可動式の間仕切り: 軽量なパーテーションや引き戸などを設置し、来客時や集中したい時など、シーンに合わせて空間を仕切ることが可能。
- ヌック（こもり空間）: LDKの一角に設けられた、一人でくつろげる小さな空間。読書や趣味に没頭したり、子どもの遊び場としても活用できます。
- スタディコーナー: LDKの一角にカウンターを設け、子どもの学習スペースや大人のワークスペースとして利用。家族の気配を感じながら作業できます。カウンター自体は以前から人気でしたが最近では『”大人”が使う』が多くなっています。
メリット
- 家族間のコミュニケーションが取りやすい。
- 開放感があり、空間を広く感じさせる。
- ライフスタイルの変化に柔軟に対応できる。
デメリット
- 冷暖房効率が低下する可能性がある（間仕切りがない場合）。
- 生活音やにおいが伝わりやすい。
2. リビングイン階段：家族の繋がりを育むデザイン
リビングの中に階段を設ける「リビングイン階段」は、家族の日常的なコミュニケーションを自然に生み出す間取りとして人気を集めています。2階への移動が必ずリビングを通るため、顔を合わせる機会が増え、家族の繋がりを深める効果が期待できます。
特徴
- 階段がリビングの中心的な存在となるデザイン。
- 階段下の空間を収納や子どもの遊び場として活用するアイデアも。
- 開放的な吹き抜けと組み合わせることで、さらに空間の広がりを感じさせることも可能。
メリット
- 家族間のコミュニケーションが活性化する。
- デザイン性の高い空間を演出できる。
- 子どもの帰宅をリビングで迎えられる安心感。
デメリット
- 階段の昇降音がリビングに響く可能性がある。
- 冷暖房効率が低下する可能性がある（吹き抜けと組み合わせた場合）。
- プライバシーの確保が難しいと感じる場合も。
3. 回遊動線：家事効率と生活の快適性を向上
家の中をスムーズに移動できる「回遊動線」は、特に家事の効率化や生活の快適性を重視する層に人気があります。キッチンから洗面脱衣室、玄関からパントリーなど、複数の経路を行き来できることで、動線がスムーズになり、日々のストレスを軽減します。
特徴
- キッチンを中心に水回りを繋げる、玄関から直接パントリーへアクセスできるなど、効率的な動線を考慮した設計。
- 行き止まりのない動線により、空間を広く感じさせる効果も。
メリット
- 家事の動線が効率化され、時間を有効活用できる。
- 家族が集まるイベント時など、大人数での移動がスムーズになる。
- 子どもが家の中をぐるぐる回って遊べる。
デメリット
- ある程度の広さが必要となる場合がある。
- 間取りによってはデッドスペースが生じる可能性も。
4. テレワーク対応型間取り：多様な働き方に対応
働き方の多様化が進む現代において、「テレワークスペース」を家の中に設ける間取りは、もはや必須の要素となりつつあります。集中して仕事に取り組める個室はもちろん、LDKの一角を利用した半個室式のワークスペースも人気です。
特徴
- 個室式のワークスペースは、インターネット環境や防音に配慮した設計が重要。
- LDK一体型のワークスペースは、家族の気配を感じながらも集中できる工夫（例：目隠しになるパーティションや本棚の設置）。
- 書斎そのものだけでなく、趣味や創作に没頭できる多目的空間として計画されるケースも増加。
メリット
- 仕事とプライベートの切り替えがしやすい。
- 集中して作業に取り組める環境を家の中で確保できる。
- オンライン会議など、防音が必要な場合にも対応しやすい。
デメリット
- 個室を設ける場合は、ある程度の広さが必要となる。
- LDK一体型の場合、家族の生活音などが気になる場合も。
5. アウトドアリビング：家と自然を繋ぐ空間
近年、家の中にいながら自然の屋外を感じられる「アウトドアリビング」への関心が高まっています。ウッドデッキやテラスなどを家のリビングの延長のように計画し、リラックスできる空間や家族イベントの場として活用します。
特徴
- リビングの大きな窓から直接アクセスできるウッドデッキやテラス。
- バーベキューコンロや屋外家具などを設置し、追加のリビング空間として利用。
- 屋根付きの半屋外空間にすることで、天候に左右されずに利用できる工夫も。
メリット
- 家の開放感が向上し、自然な光を家の中に多く取り込みやすい。
- 休日にリラックスできる空間や、友人との交流の場が増える。
- 子どもたちの遊び場としても最適。
デメリット
- 屋外のメンテナンス（掃除や手入れ）が必要となる。
- 天候によっては利用頻度が低くなる可能性も。
- プライバシーの確保には外部への対策が必要となる場合がある。
まとめ
今回は、最新の統計データや人気ブログ記事を基に、今注目の間取りトレンドを5つご紹介しました。
- オープンLDKの進化系：フレキシブルな空間設計
- リビングイン階段：家族の繋がりを育むデザイン
- 回遊動線：家事効率と生活の快適性を向上
- テレワーク対応型間取り：多様な働き方に対応
- アウトドアリビング：家と自然を繋ぐ空間
これらのトレンドは、単に見た目のデザインだけでなく、暮らしやすさや家族のコミュニケーション、そして変化する社会への適応といった、現代の家族のニーズを反映したものです。
家づくりは、人生における大きな決断の一つです。今回の記事が、あなたの理想の住まいを実現するための一助となれば幸いです。ぜひ、これらの情報を参考に、ご自身のライフスタイルに合った最適な間取りを見つけてくださいね。
みなさんの理想の家づくりをこれからも応援しています！
ではまたー👋
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