
こんにちは、犬メガネです!
もちろん読書好きの皆さん、最近はどのように本を楽しんでいますか? 紙の本はもちろん、電子書籍も便利ですよね。僕は以前の記事でも紹介した**Audible(オーディブル)**での読書にどっぷりハマっています。ランニングの最適なお供です。
今回は、私がAudibleで読み終え、その世界観に完全に引き込まれてしまった宮部みゆきさんの超大作『ソロモンの偽証』について、熱く語りたいと思います!
Audible(オーディブル)ってどんなサービス?
まず、Audible(オーディブル)について簡単におさらい。Audibleは、Amazonが提供する**「聴く読書」のサービス**です。プロの声優さんや俳優さんが朗読してくれるので、まるで物語の中にいるかのような体験ができます。自分の聴きたい本の朗読者が好きな声優さんや俳優さんだったりするとより楽しめますね。
- ながら聴きができる: 通勤中、家事をしながら、散歩中など、手が離せない時でも読書を楽しめます。ランニングにも最適。
- 目の疲れを気にせず読める: スマートフォンやPCの画面を見続ける必要がないので、目の疲れを気にせず長時間楽しめます。
- 朗読のクオリティが高い: 感情のこもった朗読は、物語への没入感を格段に高めてくれます。
Audibleを使い始めてから、読書量が格段に増えました。特に長編小説は、Audibleで聴くのが本当に快適なんです。

『ソロモンの偽証』ってどんな物語?
宮部みゆきさんのご紹介
『ソロモンの偽証』の紹介に入る前に、作者である宮部みゆきさんについて少し触れておきましょう。
宮部みゆきさんは、日本を代表する小説家の一人です。ミステリー、SF、時代小説、ファンタジーなど、そのジャンルは多岐にわたり、どの作品も読者を深く引き込むストーリーが魅力です。綿密な時代考証や複雑に絡み合う人間模様、そして社会の闇を鋭く描く手腕は「平成の司馬遼太郎」と評されるほど。数々の文学賞を受賞されており、その作品の多くは映画化やドラマ化もされています。
物語のあらすじ(ネタバレなし)
そしていよいよ、今回の主役『ソロモンの偽証』です。この作品は、宮部みゆきさんが約15年もの歳月をかけて構想し、執筆されたと言われる超大作ミステリーです。文庫版で全6巻、総ページ数は2,500ページを超えるほどのボリュームですが、Audibleならあっという間に聴けてしまいます(いや、実際はかなりの時間聴き込みました!)。
物語は、クリスマスの朝に起こったある中学生の転落死事件から始まります。警察は自殺と判断しますが、やがて学校に届いた「彼は殺された」という告発状によって事態は急変します。
大人たちが保身に走り、隠蔽しようとする中で、**「自分たちで真実を突き止めよう」と立ち上がったのは、なんと事件の当事者である中学生たちでした。彼らは、真相を解明するために「学校内裁判」**を開くことを決意します。

『ソロモンの偽証』に登場する主要な人々
この物語には、本当に多くの登場人物が出てきます。それぞれが個性豊かで、複雑な感情を抱えています。
- 藤野涼子(ふじの りょうこ): 中学生でありながら、この学校内裁判を主導していく中心人物です。彼女の正義感と行動力には、本当に心を打たれます。
- 神原和彦(かんばら かずひこ): 転落死した生徒の友人。どこか謎めいた雰囲気を持つ少年で、彼自身の抱える過去も物語の重要な鍵となります。
- 大出俊次(おおいで しゅんじ): 学校の不良グループのリーダー格。事件の犯人として疑われる存在ですが、彼にもまた様々な事情があります。
- 三宅樹理(みやけ じゅり): 転落死した生徒の目撃者と名乗り出る少女。彼女の証言は、物語を大きく揺るがします。
他にも、事件を巡る大人たち、教師、保護者、そしてたくさんの生徒たちが登場し、それぞれの視点から物語が紡がれていきます。彼らの複雑な人間関係や心の葛藤が、この物語に深みを与えています。

私が『ソロモンの偽証』をAudibleでおすすめする理由
1. 舞台に引き込まれる没入感
Audibleでこの作品を聴いていて、まず驚いたのがその没入感の高さです。プロの声優さんたちの演技が本当に素晴らしく、登場人物たちの声のトーン、話し方一つ一つから感情が伝わってきます。
特に、学校内裁判のシーンでは、まるで自分がその場にいて、彼らの議論を傍聴しているかのような臨場感がありました。緊迫した雰囲気、登場人物たちの息遣い、そして法廷で繰り広げられる白熱したやり取り……。Audibleだからこそ味わえる、この没入感は本当に格別です。ランニング中に聴いていたら1度だけいつも2周しているところを3周しちゃうくらい思わずのめり込んでしまうほどでした。
2. 次が気になりすぎるストーリー展開
全6巻という長編ですが、物語は常に先が気になり、聴き始めたらもう止まりません! 次々と明らかになる新事実、二転三転する状況、そして複雑に絡み合う人間関係。
「この後どうなるんだろう?」「真犯人は誰なんだろう?」という疑問が頭から離れず、気づけば何時間も聴き続けていました。特に裁判が進むにつれて、それぞれの登場人物が抱える秘密や葛藤が露わになっていく様は、スリリングで息をのむほどです。風呂にもイヤホンつけて入ってしまうほどずっと続きが気になって仕方がありませんでした。
3. 衝撃のラストに言葉を失う
そして、この作品を語る上で欠かせないのが、その**「衝撃のラスト」**です。
物語の序盤から張り巡らされた伏線が、最後の最後で一気に回収される時、あなたはきっと言葉を失うでしょう。まさに「そうだったのか!」と膝を打つような、それでいて深い余韻を残す結末です。このラストを知るためだけでも、この長編を読み通す価値があると言い切れます。
4. 登場人物に感情移入し、心を揺さぶられる
この作品のもう一つの魅力は、登場人物たちの人間性が非常に深く描かれている点です。完璧な人間など一人もおらず、それぞれが悩み、苦しみ、葛藤を抱えています。
特に、真実を追い求める中学生たちの葛藤や成長には、深く感情移入せずにはいられません。彼らが大人たちの不条理や欺瞞に立ち向かい、自分たちの力で真実を明らかにしようとする姿は、本当に胸を打ちます。
「もし自分が彼らの立場だったらどうするだろう?」 「彼らの気持ちを考えると胸が締め付けられる」
聴いているうちに、彼ら一人ひとりに寄り添い、共に苦悩し、共に希望を見出していくような感覚に陥りました。善悪だけでは語れない人間の多面性が、見事に描かれています。
『ソロモンの偽証』はこんな人におすすめ!
- 長編ミステリーをじっくりと堪能したい人
- 読み応えのある作品を探している方にぴったりです。Audibleなら、長尺でも無理なく楽しめます。
- 社会派ミステリーやヒューマンドラマが好きな人
- 単なる犯人探しではなく、社会の縮図や人間の本質、心の闇に迫る物語が好きな方には深く刺さるでしょう。
- 登場人物の心情や人間関係が丁寧に描かれている作品が好きな人
- 多くのキャラクターが登場し、それぞれの背景や感情が細やかに描かれているので、人間ドラマが好きな方におすすめです。
- 「聴く読書」で集中力を高めたい人
- Audibleの朗読は、物語への集中力を高め、より深く作品世界に入り込む手助けをしてくれます。
- 宮部みゆき作品のファン、またはこれから読んでみたい人
- 宮部みゆきさんの代表作の一つとして、その世界観を存分に味わえる作品です。
まとめ
宮部みゆきさんの『ソロモンの偽証』は、手に汗握る展開、緻密に練られたストーリー、そして衝撃のラスト。聴き終えた後も、その余韻に浸り、深く考えさせられる作品でした。
まだAudible(オーディブル)を体験したことがない方も、ぜひこの機会に試してみてはいかがでしょうか? きっと新たな読書体験が待っていますよ!
最後までお読みいただきありがとうございました。犬メガネでした!
ではまたー👋

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