
こんにちは、犬メガネです!元住宅営業で、今はインテリアコーディネーターとしてより良いおうちづくりの為の情報発信をしています!今回は、家を長持ちさせる上で欠かせない「外壁塗装リフォーム」について、特に皆さんが「知っておいてよかった!」と思うような大切なポイントを、プロの視点からお伝えしたいと思います。
「うちもそろそろ外壁塗装の時期かな?」
「でも、何から始めたらいいの?」
そう思っている方も多いのではないでしょうか。外壁塗装は決して安い買い物ではありません。だからこそ、後悔しないためにも、正しい知識を身につけておくことがとっても重要なんです。
今回は、私がこれまで見てきた数々のリフォーム現場とお客様の声をもとに、**外壁塗装リフォームで失敗しないための「5つの秘訣」**を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。このポイントを押さえれば、きっと納得のいくリフォームが実現できますよ!

1. 「なぜ塗るの?」外壁塗装の目的と時期を見極めるべし!
外壁塗装と聞くと、「家の見た目をきれいにするため」と考える方も多いかもしれません。もちろんそれも大切な目的の一つですが、実はもっと重要な役割があるんです。
外壁塗装の本当の目的は、ズバリ「建物を保護すること」です。
外壁は常に雨風や紫外線にさらされています。塗料には、これらの自然環境から建材を守り、家の構造体への水の浸入を防ぐバリア機能があるんです。塗膜が劣化すると、ひび割れや藻、カビの発生、塗膜の剥がれなどが起こり、そこから雨水が侵入して建物の劣化を早めてしまう可能性があります。
では、いつ頃が塗り替えのベストタイミングなのでしょうか?一般的には、新築から10年くらいが目安と言われることが多いです。しかし、塗料の種類や立地環境によって劣化の進み具合はかなり異なります。以下のようなサインが見られたら、塗り替えを検討する時期が来ている証拠です。
これらのサインを見逃さず、早めに対処することが、家を長持ちさせる秘訣です。

2. 「塗料ってどれがいいの?」種類と特徴を理解して賢く選ぶべし!
外壁塗料には、様々な種類があり、それぞれ耐用年数や機能性、費用が異なります。塗料選びは、外壁塗装の費用と効果に直結する重要なポイントです。
主な塗料の種類と特徴を簡単にまとめました。
特徴: 比較的安価。色の種類が豊富で発色が良い。
耐用年数: 5~7年
費用: ◎(安価)
こんな人におすすめ: とにかく費用を抑えたい、数年で色を変えたい、という方。
特徴: 塗膜が柔らかく密着性が高い。ひび割れに強い。
耐用年数: 8~10年
費用: 〇(比較的安価)
こんな人におすすめ: コストパフォーマンスを重視する方、細かな凹凸のある外壁に。
特徴: 耐久性と価格のバランスが良く、最も一般的。防汚性、防カビ性も期待できる。
耐用年数: 10~15年
費用: △(中程度)
こんな人におすすめ: 迷ったらコレ!長期的なコストを抑えたい方。
特徴: 耐久性と価格のバランスが良く、最も一般的。防汚性、防カビ性も期待できる。
耐用年数: 10~15年
費用: △(中程度)
こんな人におすすめ: 迷ったらコレ!長期的なコストを抑えたい方。
特徴: 非常に耐久性が高く、防汚性、低汚染性に優れる。光沢も長持ち。
耐用年数: 15~20年以上
費用: ▲(高価)
こんな人におすすめ: 長期間メンテナンス費用を抑えたい方、汚れにくい外壁にしたい方
特徴: シリコン塗料に匹敵する価格帯で、フッ素塗料に近い高い耐久性を持つ新しいタイプの塗料。
耐用年数: 12~16年
費用: △(中程度)
こんな人におすすめ: シリコンより長く、フッ素より安く済ませたい方。
それぞれの特徴を理解してご自身の予算や家の状態、将来的な計画に合わせて最適な塗料を選びましょう。

3. 「どこに頼むの?」信頼できる業者選びが成功のカギ!
外壁塗装リフォームで最も重要なことの一つが、信頼できる業者選びです。残念ながら、この業界には悪徳業者も存在します。大切な家を任せるわけですから、ここは時間をかけてでも慎重に選びたいところです。
良い業者を見つけるためのポイントは以下の通りです。
- 複数社から相見積もりを取る: 最低でも3社以上から見積もりを取りましょう。金額だけでなく、内訳や工事内容、塗料の種類、保証内容などを比較検討することが重要です。
- 具体的な見積もり内容か確認する: 「一式」で済ませている見積もりは要注意。塗装面積、使用塗料のメーカー名・製品名、下地処理の内容、足場代など、詳細が明記されているか確認しましょう。
- 担当者の対応と説明の丁寧さ: 質問に対して分かりやすく丁寧に説明してくれるか、誠実な対応をしてくれるかを見極めましょう。不安な点をきちんと解消してくれる業者は信頼できます。
- 施工実績と評判: 過去の施工事例を見せてもらう、インターネットでの口コミや評判を調べるなども有効です。近所で実際に施工した家があれば、見てみるのも良いでしょう。
- 保証内容とアフターサービス: 工事後の保証期間や内容、アフターサービスの有無も確認しておきましょう。万が一のトラブルに備え、長期的なお付き合いができる業者を選びたいですね。
- 地域密着型の業者も視野に: 地域に根差した業者は、その地域の気候や環境を熟知していることが多く、きめ細やかな対応が期待できます。
焦って即決せず、じっくりと吟味して、安心して任せられる業者を見つけてくださいね。

4. 「工事中はどうなるの?」工程と注意点を事前に把握すべし!
外壁塗装リフォームは、足場の設置から始まり、洗浄、下地処理、そして塗りといったいくつかの工程を経て完成します。それぞれの工程でどんなことが行われるのか、事前に把握しておくことで、工事中の不安を減らすことができます。
一般的な塗装工事の工程は以下の通りです。
- ステップ1場設置・飛散防止ネット養生
安全に作業を行うため、また塗料が飛び散らないように足場を組み、ネットで覆います。
- ステップ2高圧洗浄
外壁の汚れ、カビ、コケなどを高圧洗浄機で洗い流します。この工程が不十分だと、塗料が密着せず剥がれの原因になることも。
- ステップ3下地処理(補修・ひび割れ補修・ケレンなど)
ひび割れを補修したり、浮いた塗膜を剥がしたりと、塗装面を整える重要な工程です。この下地処理の良し悪しが、塗膜の持ちを大きく左右します。
- ステップ4養生
窓やドア、エアコン室外機など、塗料が付着してはいけない部分をビニールなどで覆います。
- ステップ5下塗り(シーラー・プライマー塗布)
塗料の密着性を高め、上塗りの吸い込みを抑えるための塗料を塗ります。
- ステップ6中塗り・上塗り
いよいよ塗料を塗る工程です。一般的には2回塗りで、ムラなく均一に仕上げます。
- ステップ7付帯部塗装
破風板、軒天、雨樋などの付帯部も一緒に塗装します。
- ステップ8最終確認・足場解体
塗装に問題がないか確認し、足場を解体して清掃を行います。
工事中は、騒音や塗料の匂い、洗濯物が干せないなどの不便なタイミングもあります。事前に施工店さんとよく打ち合わせ、工事期間や作業時間、生活への影響などについて確認しておきましょう。また、近隣への挨拶回りも忘れずに行うことで、トラブルを未然に防ぐことができます。

5. 「結局いくらかかるの?」費用の内訳と相場を知るべし!
外壁塗装リフォームにかかる費用は、家の大きさや形状、塗料の種類、下地の状態、足場の種類など、様々な要因によって変動します。だからこそ、「〇〇万円です」と一概に言えないのが難しいところ。しかし、一般的な費用の内訳と相場を知っておくことで、適正な価格かどうか判断する材料になります。
外壁塗装の費用は、大きく以下の3つの要素で構成されています。
- 材料費(塗料代): 塗料の種類によって大きく変動します。耐久性が高いほど高価になる傾向があります。
- 相場(1㎡あたり):
- アクリル系:1,000~1,500円
- ウレタン系:1,700~2,200円
- シリコン系:2,200~3,000円
- ラジカル制御型:2,500~3,500円
- フッ素系:3,800~4,800円
- 相場(1㎡あたり):
- 施工費(人件費): 職人さんの手間賃です。塗装面積や工程の複雑さによって変わります。
- 相場(1㎡あたり): 2,500~4,000円程度
- その他費用:
- 足場代: 最も大きな割合を占める費用の一つです。家の形状や高さによって変動します。
- 相場(1㎡あたり): 800~1,500円
- 高圧洗浄費:
- 相場(1㎡あたり): 100~300円
- 下地処理費: ひび割れ補修など、状態によって費用が変わります。
- 相場(1箇所あたり): 数千円~数万円
- 養生費:
- 相場(1㎡あたり): 100~200円
- 諸経費: 運搬費や現場管理費など。
- 足場代: 最も大きな割合を占める費用の一つです。家の形状や高さによって変動します。
一般的な30坪程度の住宅の外壁の面積は120~160㎡程度です。延べ床面積【㎡】に係数の1.2~1.6をかけると大体の外壁面積が出せます。塗装費用は、総額で80万円~150万円程度が目安となります。ただし、これはあくまで目安であり、劣化状況がひどい場合や、特殊な塗料を使用する場合はさらに高くなることもあります。
費用の注意点として、極端に安い見積もりには注意が必要です。「一式」で詳細が不明瞭な見積もりや、他社と比較して明らかに安すぎる場合は、手抜き工事や追加費用の発生といったトラブルに繋がる可能性があります。
適正な費用で質の高い工事を受けるためにも、費用の内訳をしっかりと確認し、疑問点は遠慮なく業者に質問するようにしましょう。

まとめ:外壁塗装は「家の健康診断」!
今回は、外壁塗装リフォームで失敗しないための5つの秘訣をお伝えしました。
- 目的と時期を見極める
- 塗料の種類を理解する
- 信頼できる業者を選ぶ
- 工程と注意点を把握する
- 費用の内訳と相場を知る
外壁塗装は、家を長持ちさせるための重要なメンテナンスです。まるで定期的な「家の健康診断」のようなもの。適切な時期に、適切な方法で、信頼できる施工店さんに依頼することで、皆さんの大切なお家を長く、快適に保つことができます。
分からないことや不安なことがあれば、一人で抱え込まず、今回ご紹介したポイントを参考に、積極的に情報収集を行い、専門家のアドバイスを求めるようにしましょう。
皆さんの外壁塗装リフォームが、成功することを心から願っています!
ではまたー👋

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