今日は家つくりを考える時に重要となる様々な『家』の”幅・奥行・高さ”をご紹介しますよー
特に注文住宅などでインテリアコーディネーターや設計士などから『ここの棚の奥行どのくらいにしておきましょう?』や『脱衣室の作業カウンターの高さはどのくらいがいいですか?』というような質問があります。
そんな時にテキトーに答えてしますとせっかくの造作家具なのにその後ずーーーっと使いづらくなってしまうのでそんなときの参考にしてみて下さいねー
家具を買うときなんかの参考にもなりますよー
自分の身長から様々な寸法を考えてみる
その家が”使いやすいかどうか”決めるのは自分自身!ここには自分の身長が大きくかかわります。高いところのものを取るのにちょうどいい高さは身長160cmの人と身長180cmの人とでは違います。
ここではそんな人の身体のサイズから寸法を考えてみましょう
因みに日本の成人男性と成人女性の平均身長があるのでそれをもとに考えていきましょう
様々な高さ・幅
ということで様々なものの高さ・幅を考えましょう
キッチンの高さ
キッチンで調理をする際にちょうどいい高さは身長÷2+5cmを標準で考えます。キッチンは規格として80cm、85cm、90cm、95cmがありこの選択肢から選ぶこととなります。なので
となりますのであとはそのご家庭で料理をすることが多い人の方に合わせることが多いです
洗面化粧台
洗面化粧台は身長×0.45~0.5程度を基準として考えます。キッチンよりも少し低めで洗面化粧台では顔を洗ったりするのにかがむことが考えられその際に顔と洗面がちょうどいい距離感となるように考えます。
目の上の棚の高さ
よくある質問で枕棚などの目線より高い位置での棚の高さの設定もよく話が出ます。これは腕を伸ばした時の高さを想定してどのくらいの高さまでがとりやすいのか。これは身長×1.17程度が基準です。
ということでここも下がる分には取りやすくなるので奥さんに合わせて180cm~190cm程度が棚板の高さとする場合が多いです。この場合は天井高さにも注意して何をそこに置くか考えていきましょう。ちなみに標準的な天井の高さは240cm程度が多いかと思います。
人が通るのに必要な幅
キッチンと食器棚との間の幅、ダイニングテーブルと壁の間の幅なども結構よく質問としてあります。
◎全く意識せずに自然と歩ける幅(着衣時)
・成人男性 850mm以上
女性や高齢者、子供は体格がそれより小さくなることが想定されるのでもう少しコンパクトになる。ちなみに一般的な住宅の廊下幅(内寸)は750~780mm程度となることが多いがこれは慣れると一般的な男性でも特に気にならないことが多い。
◎カニ歩きに必要な幅
・成人男性 400mm程度
◎斜めに歩く場合の必要な幅
・成人男性 600mm程度
ダイニングテーブルを置く場合も最低でも600mm以上は確保しないとそこを通るのは日々のストレスとなってしまう可能性があります。
テーブルでの1人に必要な幅
テーブルを使うときに人が一人使う幅は最低でも600mm~できれば800~900mm程度あるとゆったりと使える。食事を考えると奥行は最低でも400mmは欲しい。
場所別の家づくりで重要な”幅・奥行・高さ”
お次は家の中の場所別でよく質問で出たり重要な家づくりで重要な”幅・奥行・高さ”をご紹介していきます。
LDKでの”幅・奥行・高さ”
まずは作業が多くなるキッチンでの様々な寸法を見てみましょう
キッチン・食器棚
最近の住宅でのキッチンの標準的な幅は2550mmが各住宅設備メーカーで多くなっている。食器棚も各住宅設備メーカーでの既製品があったり、フルオーダーで作ったり家具屋で購入したりとあるが大体は住宅設備メーカーでの既製品としては1800mm(1間・畳1畳分)か2700mm(1間半・畳1.5畳分)などが多い。
キッチンと食器棚都の離れは
最小寸法 750mm
人がギリギリすれ違える 900mm
逆に離れすぎる 1100mm以上
僕の会社では基本1000mm程度を標準としています。
◎冷蔵庫
冷蔵庫スペースには特に注意が必要です!!本体の設置寸法的にクリアしていても配送業者が安全上の規定としている”搬入寸法”は冷蔵庫メーカーも販売している家電量販店でも把握していない場合もあるので建築中では必ず図面を持って担当さんに図面を見せて確認し『搬入もこの寸法で大丈夫ですか?』と確認をしてできれば『搬入時の規定寸法』を搬入業者さんに確認してもらいましょう。私もこれで何度か痛い目を見ました。。。
各メーカーでも寸歩について紹介はしてくれていますのであくまで参考として確認しておきましょう。
※参考 日立
◎食器棚幅
食器棚に置く家電は品番まで先に確定させておきましょう。あいまいにしておくと出来上がった後に、レンジが置けなかった。。。炊飯器が置けなかった。。。などかなりしんどいことになります。。。
リビング・ダイニング
キッチン前にダイニングを設置してダイニングに座った人からキッチン内が見えないように壁を考える時は高さ1200程度の高さは必要です。
洗面・脱衣室
洗面室と脱衣室で分けるかどうかが一つの大きな分かれ道としてあります。脱衣室内で洗面化粧台を考える時は洗面化粧台・洗濯機のスペースの確保が最優先です。この場合は少なくとも1坪(2畳)の広さは確保しましょう。
1坪の場合は洗面化粧台はアパートなどでよくある幅750mmの洗面化粧台となります。大人二人並んで立つスペースが必要な場合は1200mm幅の洗面化粧台が必要です。この場合は最低でも1坪半の広さが必要となります。
◎洗濯機
冷蔵庫と同じ理由で洗濯機も確保するスペースは注意が必要です!本体寸法ピタピタにしないようにご注意を!!またドラム式は扉が前に開く事、縦型は上に開くことを意識して動線やその空間の確保を考えましょう。今のドラム式で多い幅は600~650mm程度が多く少なくとも両サイドに3cm程度の隙間は確保しましょう。
◎物干し
現代では室内星が多くなっていて建物全体坪数をおさえるために脱衣室で物を干す方が多くなっています。シャツなどをはしたときの幅は450~550mmほど必要となり動線を少しえぐりながら2本が限界です。物が干されると通路は500mm前後となります
寝室・個室
寝室はやはりベッド・布団の寸法から考えましょう。
寝室も今は6畳とすることがほとんどです。
この場合の部屋の内寸は約2600mm×約3500mmとなるので
このように2600mmの面にシングルベッドをくっつけておくと両サイドに300mm程度の隙間となり人が普通にある国は狭くベッドから降りる時は基本的に足元の方から降りることなりますがその分足元には3畳程度のスペースが生み出せます。もしくは
3500mmの面にシングルベッドを二つ置くと足元は狭くなりますが寄せるとベッド横に3畳程度の空間ができ真ん中にベッドを配置すれば両サイドに750mm程度は作れるのでベッドの両横に降りることもできます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。参考にしてもらえるところがあれば幸いです!家づくりは一回だし家具家電も買い直しはなかなかつらい状況なのでちょっとした手間ですが惜しむ理由は1mmもありません!
是非しっかりと寸法を確認したうえで家づくりを進めていきましょう!因みにこのような寸法で非常に参考になりプロでもかなり参考になる書籍があり僕も使わせている本がるのでこちらだけご紹介します。
めちゃくちゃ細かくて”使える”情報が盛りだくさんなので非常におすすめです!
こういうやっくだちそうな本もまたご紹介していこうと思いますー
ではまたー👋
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