おはこんばんにちはー
今日は断熱のお話です
少し前までは”温かいおうちにするために”でずっとお客様と話してきた断熱ですが
いまや”省エネ性能の高い住宅にするために”断熱の話をすることがめちゃくちゃ増えました
以前の記事でも取り上げましたが、補助金も省エネ性能の高い住宅利用できなかったり
リフォームの補助金も断熱改修のためのものがたくさんあります
そのくらい国も”省エネ性能の高い住宅を取得して欲しい”ということなんです
そんな中で”断熱性能が良い”ということを数値で表せるのがUa値ということも以前お話ししました
このUa値がどのくらいで”断熱性のが良い”という基準も実はたくさんありまして
今日はこのいろいろある基準の中で代表的なものの紹介と
その中でも”今”目指すべき指標の基準はどれなのかお話しできればと思います
住宅性能表示制度
これは平成12年に施行された住宅の品質確保の促進等に関する法律に基づいてはじめられた制度です
当時は住宅の性能に関する公な基準が明確になくそれぞれの住宅会社が
独自のやり方で住宅を建築していました
そのため中には欠陥住宅やシックハウスなど様々な問題があり、さらには1995年(平成7年)に起きた
阪神淡路大震災で新築の多くも倒壊などの被害もほうこくされたが
消費者の方でその住宅がどのような性能の住宅なのか見極めるのはかなり難しい、、、
ということで誰が見ても一目でその住宅の性能がわかるようにしようということで生まれました
その中には断熱性能に関する基準も記載されており、それがこちらです
赤枠は今年の4月より新設されたそれまでの最高等級を超える基準となる
”等級5”が新設された部分となります
さらには今年の10月からさらに上の等級6・7も施行予定となっておりここからも近年の省エネ性への
国の本気度がうかがえますね
因みにその等級6・7となる基準数値がこちら
建築物エネルギー消費性能基準
こちらは社会経済における建築物のエネルギー消費量の増加を抑えるために
平成27年に制定された建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律
に基づく基準となっています
こちらも非常に使用する機会が多く去年の4月からここで決められている基準に
適合しているかどうかを契約前に建築主に説明することが義務化されています
このタイミングで下記のようなところも改正となりました
そしてこの省エネ基準【建築物エネルギー消費性能基準】のUa値の基準値はこちら
因みに長期優良住宅の断熱レベルもこの数値を基準としています
ZEH
次は最近ほんとに聞くことが多くなったZEH【ZERO ENERGY HOUSE】
こちらの基準を見て行きましょう
このZEHも以前記事で紹介しましたが1年間で住宅で消費するエネルギーと
太陽光発電などを使い作り出すエネルギーがおおむねゼロとなる住宅です
なので断熱性能を上げて冷暖房等の消費電力を減らす為より高い断熱性能が求められています
下記にZEHの概要とUa値の要求値となります
そしてこのZEH住宅ですが2030年のZEH住宅一般化に向けて着々と少しづつ増えて行っているんです
下記がその推移となりますが今後の増え方もより増加率は上がるんじゃないかなーと思っています
HEAT20
こちらも以前の記事で少しふれました近年で一番新しい代表的な
断熱性能等に関する指標となっています
専門分野の専門家が集まりより快適な住環境を考える為に発足した団体の略称で
正式名称は”20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会”
そしてこの団体が考え出した新しい断熱の設計基準の略称です
そしてこの中では目指しているのはあくまで”断熱性能を上げてこういう状態になる住宅にする”
という目標を基準としていてUa値はそれを達成するための一つの指標であるとしています
それが下記の内容です
そして上記を達成するために設定されているUa値の要求値がこちら
この表でわかるように求められているUa値は今までの基準よりさらに高い性能が求められています
ただ、室温が”概ね~℃を下回らない”という建築主にもわかりやすい指標としているところが
より消費者目線で考えられている感じがあっていいですよね
まとめ
というわけで4つの断熱性能に関する基準を紹介しました
冒頭でお話ししたこの中で”今”目指すべき指標としておすすめなのが
HEAT20です
話の流れや求められるUa値でなんとなくわかっていただけた方もいらっしゃると思いますが
やはり高いに越したことはないのです
あとはコストとのバランスが重要になると思いますが
少なくとも今後標準となってくるであろう”ZEH基準”ここだけは必ず達成するような
断熱性能のお家をお勧めします
数年で”普通以下の家”にならないように
今注目の断熱性、省エネ性についてもビルダーさんによく相談してみて下さい
それによってもちろん数値だけでなく冷暖房費からくるライフサイクルコストや
住みやすさも変わってきますので損はないはずです
また何かいい情報があればご紹介してきます
ではまたー👋
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