
はじめに:狭いからと諦めていませんか?
こんにちは!犬メガネです。最近は住宅営業とインテリアコーディネーターも兼任したりしてます。日々、多くのお客様の「理想の家づくり」をサポートさせていただいておりますが、特に新潟市内中心部や土地の価格が高いエリアでは、いかに狭小住宅を快適にするかというご相談が非常に多いです。
「土地が狭いから、おしゃれも快適さも諦めるしかない…」
そう思っていませんか?
まだ早い!私がこれまで数多くの狭小住宅を手がけてきた経験から断言します。狭くても、空間が広々と見える工夫はあります! むしろ、限られた空間だからこそ、暮らしを豊かにする「賢いデザイン」が求められるのです。
この記事では、
- 「狭い家で家族とゆったり暮らせるかな…」
- 「収納が少なくなってしまうんじゃないか」
- 「圧迫感があって心が休まらない家になりそう」
といった、あなたが抱えるであろう悩みを解決するための、空間を1.5倍広く感じさせるデザインの秘訣を、プロの視点から徹底的にお教えします。
この記事を読むメリット(あなたが得られるもの)
- 空間を広く見せる具体的なデザインテクニックがわかります。
- 狭小住宅でも諦めずに取り入れられる収納・採光のアイデアが手に入ります。
- 家の建築やリフォームの際に、設計士やコーディネーターに伝えるべき具体的な要望が明確になります。
これから住宅取得やリフォームを考えているあなた。この記事が、あなたの家づくりを成功に導く大きなきっかけになることをお約束します!
1. 【魔法の原則】「視線と光」をコントロールするデザイン
狭小住宅を広く快適に見せるための最も重要な原則は、**「視線と光」**をいかに遮らず、遠くまで導くかということです。
1-1. 壁を減らし、ワンルーム感覚で空間をつなげる
狭い空間をさらに細かく区切ってしまうと、各部屋がより狭く感じられ、圧迫感が増してしまいます。
解決策:間仕切りを柔軟にする
- **LDK(リビング・ダイニング・キッチン)**は、できる限り壁を作らず一つの大きな空間として設計しましょう。
- 2階や3階建ての場合は、吹き抜けやスケルトン階段(蹴込み板がない階段)を採用し、上下の階まで視線が抜けるようにすると、驚くほど開放感が生まれます。※あくまで耐震性能を犠牲にしないように気を付けて!!
- 将来的に間仕切りが必要になる子供部屋などは、可動式の間仕切りや大きな引き戸で対応できるように計画しておくと、柔軟な使い方ができます。
1-2. 窓は「採光」と「視線の抜け」を意識する
窓の大きさや数だけではなく、「どこに配置するか」が非常に重要です。
解決策:ハイサイドライト・ローサイドライトの活用
- 高窓(ハイサイドライト):壁の高い位置にある細長い窓です。外からの視線を気にせず光を取り込めるため、プライバシーを確保しながら明るさを確保し、天井を高く見せる効果もあります。
- 地窓(ローサイドライト):低い位置に設ける地窓は、庭や外の景色を切り取って見せる額縁のような役割を果たします。外の空間と内部を緩やかにつなげ、奥行きを感じさせてくれます。

2. 【色と素材】広く見せるための錯覚テクニック
空間の印象は、色と素材の選び方で大きく変わります。プロは、人間の視覚的な錯覚を利用して空間をデザインします。
2-1. **基本は「ワントーン」**で統一感を持たせる
色が多く使われていると、空間が分断されて見え、ごちゃごちゃした印象になりがちです。
解決策:白・ベージュ・ライトグレーでまとめる
- 床・壁・天井のベースカラーは、白や明るいアイボリー、ライトグレーなどの膨張色で統一しましょう。これにより空間に広がりが生まれます。
- 特に天井と壁を同じ色にすると、天井が高く感じられる効果があります。
- 差し色(家具や小物など)は、全体の10〜20%に抑えると、メリハリがありながらもスッキリとした印象を保てます。
2-2. 床の素材で奥行きを演出する
解決策:長尺・大判の素材を使う
- フローリング:目の細かい、幅の広いタイプを選び、長手方向(長い辺)に沿って貼ることで、視覚的に奥行きを強調し、空間を長く見せる効果があります。
- タイルやクッションフロア:できるだけ目地の少ない大判のタイプを選ぶと、繋ぎ目が少なくなり、一つの広々とした面として認識されます。
3. 【照明計画】影を消して空間を際立たせる
照明計画も、狭小住宅の快適性を左右する重要な要素です。
3-1. メイン照明は**「天井埋め込み」**が鉄則
解決策:ダウンライトやライン照明を積極的に採用
- 天井からぶら下がるシーリングライトやペンダントライトは、その器具自体が視界に入り、空間の上下を分断して圧迫感を与えがちです。取り付ける場所は厳選しましょう!
- ダウンライト(埋め込み照明)や、天井と一体化したライン照明を採用し、天井面をスッキリさせることで、天井高を最大限に活かし、広々と感じさせることができます。
3-2. 間接照明で「立体感」を出す
ただ明るいだけの部屋は、のっぺりとして殺風景になりがちです。
解決策:壁を照らす「ウォールウォッシャー」
- 間接照明を壁や天井に向けて設置することで、空間に陰影が生まれ、奥行きや立体感が強調されます。
- 特に、壁を均一に照らす**「ウォールウォッシャー」**と呼ばれる照明手法は、壁の存在感を際立たせ、空間を広く見せる効果が高いです。

4. 【賢い収納】見せない工夫と「壁の活用」
狭小住宅の永遠のテーマは「収納」です。しかし、やみくもに収納を増やしても、かえって圧迫感の原因になります。
4-1. **「造り付け収納」**で壁を一体化させる
市販の収納家具を置くと、家具と壁の間に隙間ができ、雑然とした印象になりやすいです。
解決策:床から天井までの壁面収納
- デッドスペースになりがちな廊下や階段下、洗面所などを活用し、造り付けの壁面収納を計画しましょう。
- 扉の色を壁と同じ白系にすることで、収納の存在感を消し、スッキリとした「壁の一部」として空間に馴染ませることができます。
5. 【家具の選び方】空間を圧迫しない配置術
最後の仕上げは、家具の選択と配置です。
5-1. **「高さの低い家具」**を選ぶ
家具の高さは、部屋の印象に大きく影響します。
解決策:ローソファ、ローテーブルの活用
- ソファやテレビボード、シェルフなどは、できる限り背の低いデザインのものを選びましょう。
- 家具の高さを低く抑えることで、上部の空間(壁面)が広くなり、天井が高く、広々と感じられます。
5-2. **「透過性のある素材」**を選ぶ
解決策:ガラス、アイアン、メッシュ
- ダイニングテーブルの天板をガラスにする、チェアの脚を細いアイアンにするなど、向こう側が透けて見える素材を積極的に取り入れましょう。
- 視線が家具で遮られないため、空間に奥行きが生まれ、圧迫感を軽減できます。
まとめ:小さな家でも、大きな満足を
狭小住宅でも快適に暮らすための5つのデザイン工夫をご紹介しました。
- 視線と光のコントロール(吹き抜け、ハイサイドライトなど)
- ワントーンと長尺素材(膨張色、大判フローリングなど)
- 天井埋め込み照明(ダウンライト、間接照明)
- 造り付け収納(壁面収納)
- 背の低い、透過性のある家具(ローソファ、ガラス天板)
これらのテクニックを組み合わせることで、たとえ敷地が狭くても、あなたの家はきっと、数字以上に広い住空間を感じられるはず。
家づくりは一生に一度の大きなプロジェクトです。ぜひ、この記事で得た知識を活かして、設計士やインテリアコーディネーターに具体的な要望を伝え、「狭いから諦める」ではなく、「狭いからこそデザインで勝つ!」という、満足度の高い家づくりを実現させてください。
あなたの家づくりを心から応援しています!
ではまたー👋

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